
クリエイター
講談社、世界文化社で実用書、コミック、文芸などさまざまなジャンルの書籍編集を経験。2021年よりフリーランスに。 「漬けたら、すぐおいしい!」が2016年レシピ本大賞に入賞するほか、担当書籍の重版率は6割以上。かゆい所に手が届く実用性と目からウロコの発見があるコンテンツを提案。
出版デビューを目指す人は必見
重版率6割超、レシピ本大賞の入賞経験もあるフリーランス編集者、石川奈都子さんによるライブ講座。売れるレシピ本の条件、編集者との付き合い方など「出版までの舞台裏」を語ります。自身のレシピを出版したいと考える方は必見です。オレンジページの学校「出版部」の説明とあわせてぜひご覧ください。
以下、当日のレジュメから3つのポイントを紹介します。
1. 料理にも、時代にリンクする個性が必要
「料理が上手なら誰でもレシピ本の著者になれるか?」というと、必ずしもそうではありません。有名店で厳しい修業を積んでも、料理自体にその時代の気分にピッタリくる個性がなければ、料理本の著者として編集者から声がかかるのは難しいでしょう。
個性あるレシピの作り方、時代の雰囲気を本にまとめるための著者と編集者のコラボレーションについてレシピ本大賞入賞作『漬けたら、すぐおいしい!』を例に解説します。
2. 読者に求められる料理書のテーマを探す
時代の空気を先取りする旬なレシピを探すことも大切ですが、それ以外にも「今の時代だから、こんなテーマのレシピを知りたい読者が多いのでは?」と想像してみることも重要です。
石川さんが2018年に手がけた『ひとりでできる こどもキッチン』を例に、読者に求められる料理書のテーマを探し、本としてまとめるまでのプロセスを解説します。
3. 著者になったら覚えておきたい7つのルール
商業出版は編集者やライター、カメラマン、スタイリスト、デザイナー、出版社の営業部や広告部も関わってくる「プロの世界」。かかる費用も数百万円単位。
著者に選ばれたからといって、あなたに都合よく進行したり、本のイメージを自由に決められるわけではありません。
むしろ、あなたがプロの出版界で求められる条件にうまく対応できるかどうかで、発売する本を応援してもらえるかも、さらなる活躍のチャンスが得られるかも変わってきます。
本編
オンライン講座(2023年7月7日)のアーカイブ動画。プレミアム会員限定で公開中です。