
“自己満記録用”としてInstagramで、ベーグルを中心にパンについて発信中の、パン好きあゆみさん。モットーは「自分が食べた味を信じる」。ベーグルのむぎゅっとしたリアルな質感が伝わる写真と、ベーグル愛がこみあげるテンションでつづられた文章は、読みごたえがあり人気を集めています。アカウントが生まれた経緯から、写真の撮り方、投稿の工夫を伺いました。
目次
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- ベーグル愛好アカウントの誕生から現在まで
- YouTube「Dearオカン」は“あゆみの日常”に舵を切る
- ベーグルへの熱量と本音
ベーグル愛好アカウントの誕生から現在まで
Instagramでベーグルを中心にパンについて発信しているあゆみさん(@mainichisukiko)。生地のボリュームや“むぎゅ”っとした密度が伝わる断面の写真とともに、あゆみさんのベーグル愛がこみあげるテンションでつづられた、読みごたえのある投稿が印象的です。

Instagramを通じてベーグル愛を語ろうと思ったのは、どんなきっかけだったのでしょうか。
趣味の記録からベーグルの伝道師へ
「Instagramを始める前、趣味であるカフェ巡りの記録を手持ちのノートにまとめていました。カフェで撮った写真をプリントアウトして貼ったり、手書きでコメントを残したり。思い出として見返すことができる“カフェノート”をつくっていたんです」

ある日、何気なくInstagramを見ていたとき、代々木八幡駅近くにあるベーグルショップのテコナさん(『テコナベーグルワークス』)の投稿を見かけたのが、ベーグルとの出会いです。当時はベーグルに馴染みがなかったのですが、ベーグル専門店ってあるんだ!と知ってから気になりはじめました」
たまたま目に入ったベーグルの投稿をきっかけに、パンの情報を発信する“パンアカウント”の存在を知ったあゆみさん。これまで手書きでひそかに記録していたノートから、視野を広げて、たくさんのパン好きが集まるInstagramでパンの投稿をしてみようという思いが、少しずつふくらんでいきます。
「その後、テコナさんに足を運んでみたんです。『ふか』『もち』『むぎゅ』の選べる3種類の生地からハードな『むぎゅ』を食べてみると、なんだこれは!? と思うほど衝撃的で。ベーグル専門店ならではの味に心を奪われました」

ベーグルならではのヒキ(※)と噛みごたえ。噛むほどに生地からじんわりと伝わる小麦のうまみ……。生地のおいしさはもちろんのこと、50種類以上ものラインアップに圧倒されたことも印象に残っています。
※パンやベーグルなどの生地をかじったときの「引きのある食感」の意味
こんなに種類があるのに、ひとつひとつ味わいが違って個性がある。ベーグルっておもしろいなと思い、それからほかのベーグルショップも気になってきました」
『テコナベーグルワークス』での衝撃的なベーグル体験を機に、Instagramのアカウント開設と、ベーグルを中心としたパン巡りがスタート。カフェ巡りの記録をノートにまとめていた経験が、Instagramの投稿に生きていると話してくれました。
ここから、あゆみさんは“ベー録(ベーグル記録)”を通じて、たくさんのパン好き・ベーグル好きを魅了するようになります。
ベー友が気づかせてくれたオリジナリティ
2021年から始まったあゆみさんのInstagramアカウント(@mainichisukiko)は、2025年で4年目を迎えます。Instagramを続けることにハードルを感じたことはないのでしょうか。
「やってみよう!と思ったらすぐ行動できる性格ということもあり、わくわくした気持ちでInstagramを始めましたが、途中で『続けられるかな?』と感じたこともあります。
それでも、ノートにカフェ巡りの記録を続けていたときと同じように、「記録する」ということそのものが好きなんです。“Instagramの投稿が増える=コレクションが増える”という、コレクター気質が刺激される充足感が楽しさにつながって、続けられたんだと思います」

「毎日投稿しても、ストックがあり余るくらいベーグルを食べていた時期もあって(笑)。そのころは『早く投稿したい!』という気持ちでいっぱいでした。ノルマを課すように投稿頻度を決めず、楽しみながらマイペースにやってきたのがよかったのかもしれませんね」
投稿を続けていくうちに、同じ趣味をもつパン好きのかたとの交流が増えたことも、モチベーションにつながったと話すあゆみさん。

「いまSNSのアイコンに使っている写真は、パン好きの友達にかけられた言葉がきっかけで決まりました。友達とパン巡りをしているとき、その場のテンションで、ミルクフランスを顔の前に持ってきてははしゃいでいる様子を、写真で撮ってもらったんです。そしたら、『顔は見えないけれど、雰囲気とか、その人らしさが伝わっていいね』と、ぽろっとほめてくれて。それ以来、顔の前にパンをもってくるスタイルが定着しました」

「髪型や服装など、私というキャラクターが伝わる要素が少しでもわかれば、パンの投稿にも見ごたえが生まれるのではと思っています」
Instagramだけではなく、YouTubeやXのアイコンにも、顔の前にパンを掲げている写真が使われています。ひと目でベーグルラバーだとわかる、チャーミングな撮影スタイルが素敵です。
“おいしい”を届けたい。リベイク指南もぬかりなく
クリエイター
“自己満記録用”としてInstagramで、ベーグルを中心にパンについて発信中。モットーは「自分が食べた味を信じる」。ベーグルのリアルな質感が伝わる写真と、ベーグル愛がこみあげるテンションでつづられた文章は、読みごたえがあり人気を集めている。
食や美容など、暮らしにまつわるコラムを通じて、なにかをはじめたくなるヒントを提案。出会ったパンとコーヒーをNotionに記録しnoteで発信。週末のパン屋、カフェめぐりが愛しの時間。思いを言葉に、だれかの背中をそっと押す文章をつづる。