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テクなしでもおいそうに撮れる! 料理向けのカメラアプリ5つ

テクなしでもおいそうに撮れる! 料理向けのカメラアプリ5つ

狩野 厚子

ブログやSNSで料理系の投稿をするのに欠かせないのが、おいしそうな“そそる写真”。多くの人に見てもらうためには、色調やぼかしなどの写真加工を行い、クオリティをあげるのがマストです。だれでも無料で使用できて、気軽にプロ並みの写真に加工できる「カメラアプリ」が多数あるので、ぜひこちらの記事をご参考に。

目次

  • おいしそうな写真を撮るなら「カメラアプリ」
  • Foodie(フーディ)
  • フードフォトエディター
  • おいしくなるカメラ
  • HDフードカメラ
  • SnapDish(スナップディッシュ)
  • それぞれのアプリの違いをざっくり分類

おいしそうな写真を撮るなら「カメラアプリ」

「カメラアプリ」を使えば、プロ並みの写真が手軽にできる

SNSを見ていると「どうやって撮っているんだろう?」と思うほど、ハイレベルの料理写真がたくさんアップされています。そんなおしゃれな写真を撮りたいと思ったら、カメラアプリがおすすめ。カメラアプリを使えば、何気なく撮った写真もあっという間にプロが撮った作品のように加工できます。

たくさんのアプリがありますが、料理写真におすすめで、初心者にも使いやすいものはどれなのか? カメラアプリ初心者のライターが人気のアプリを試してみました。

料理写真に必要な機能は?

「スイーツをカフェっぽい雰囲気で撮りたい」「カラフルな果物を色鮮やかに撮りたい」というとき、便利なのが〈フィルター〉という機能。写真全体の色みを整える効果があり、イメージに合ったフィルターを使うだけで写真のクオリティがアップします。アプリを選ぶ際は、好みのタイプのフィルターがそろっているかをぜひチェックして。

料理を引き立たせるには〈ぼかし〉も必須です。スマホで撮影した写真も、ぼかしを入れれば一眼レフで撮影したような奥行きのある印象に。余計なものを隠して、料理をより際立たせることができるので、ぜひぼかし機能もうまく使いこなしましょう。

今回は、料理撮影に評判のいい5つのカメラアプリを試しました。それぞれのフィルターやぼかし機能、色みの調整、独自の便利機能などを中心に、使い勝手をレポートします。

※iPhone対応のアプリで、無料のもののみをご紹介しています。2023.4の時点での機能数になります。

Foodie(フーディ)

「Foodie」の特徴は?

(左)元の写真。(中)フィルター、ぼかしを入れたもの。(右)フィルターやぼかし、明るさ、コントラストなどを調整したもの

「Foodie」は料理写真をおいしそうに、おしゃれに見せてくれるフィルターや加工機能が充実。真上からの撮影をサポートする機能や、好みの加工を保存する機能などもあります。撮影時にフィルターやぼかしなどの加工を入れることもできます。

おしゃれな雰囲気のフィルターが豊富

(左)CH4 、(中)Griiied2、(右)SW1のフィルターを使用

「Foodie」には数多くのフィルターがありますが、ジャンル分けされているので選びやすいのがうれしいところ。〈フード〉には28種類のフィルターがあり、トーンの強弱の調節もできます。色の調子が大きく変わるものはなく、微妙にニュアンスの違うものがそろっているので、どれを選んでもおしゃれな雰囲気に仕上がりそうです。

ぼかしや色みの調整も手軽

(左)〈調整〉から入れたい加工を選びます。(中)ぼかしは形を選んで、スポットをあてる範囲を指で調整。(右)コントラスト、明るさなどはバーで強弱の調整ができます

「Foodie」には明るさや影、彩度、ぼかしなど、13項目の編集機能があります。どれもタップして、強弱や範囲を指で操作すればOK。明るさやコントラスト、ぼかしなどを調整するだけでも印象がぐっと変わります。

画像加工の設定を〈レシピ〉で保存できる

「Foodie」では〈レシピ〉をタップすると、写真の下に使用した機能が表示されます

「すてきな写真ができたので、ほかの写真も同じように加工したい!」というときに便利なのがこの〈レシピ〉機能。「Foodie」独自の機能です。写真に施した加工が一覧で確認でき、さらにそれを保存しておけます。ほかの写真を加工する際、その〈レシピ〉を使えば同じ加工がすぐに完成!

いろいろな加工作業をしていると、最終的に何をどうしたか忘れてしまうことが多いので、「Foodie」のこの機能はありがたかったです。インスタなどで投稿する写真のトーンをそろえたいときにも便利。

さらに、ほかの人が作った「レシピ」を検索して保存したり、それを使って撮影できる機能もあります。ほかのアプリでは見かけない機能でしたが、好みの写真を手軽に作るのに役立ちそうです。

真上からの撮影をサポート

(左)こちらが通常の撮影時。(右)カメラが真上になると、画面の上下が黄色に

撮影する際にも便利な機能が豊富な「Foodie」。Instagramなどで人気の、真上からの料理写真の撮影をサポートしてくれる機能もあります。スマホを料理の上にかざすと、ちょうど真上になったところで「TOP VIEW」の表示とともに画面が黄色に変化。ここでシャッターを押せば、きれいに真俯瞰のベストショットが撮れます。

フィルターやぼかし、サイズ調整をしてからの撮影もOK

(左)撮影時にぼかしを入れた状態。(中)撮影時にフィルターをかけた状態。(右)比率は正方形からフルサイズまで、4種類から選べます

「Foodie」は撮影時にフィルターをかけたりぼかしを調整したり、好きなサイズに設定することもできます。タイマーやフラッシュ、構図を決めるのに便利な補助線がでるグリッド機能もあり。

こんな人におすすめ

「Foodie」は料理写真のための機能が厳選されており、操作も分かりやすいので、初めて写真加工アプリを使う人でも迷わずにおいしそうな写真ができそうです。撮影済み写真の編集機能しかないカメラアプリもあるので、撮影時に加工をしたい人、とりあえず両方試してみたい人にもおすすめです。

→ Foodie(フーディー)

フードフォトエディター

「フードフォトエディター」の特徴は?

元の写真
ローテート、フィルター、フォーカス、ステッカー、テキストなどで編集したもの
エフェクト、トーンカーブなどで編集したもの

「フードフォトエディター」は、高性能と簡単な操作を絶妙のバランスで実現。明るさ、色、フィルターなど、20項目の編集機能があり、ステッカーや文字を入れることもできます。撮影後の写真を編集するタイプで、撮影時に加工を施すことはできません。

フィルターの種類が豊富で、色調がガラッと変わるものも

(左)〈クロム〉、(中)〈Etikate〉などのニュアンスのあるものも豊富ですが、(右)〈セピア〉のように色調がガラリと変わるものも

「フードフォトエディター」のフィルターはなんと90種類もあります! さまざまなタイプがあり、元の写真とまったく違った色みになるものもあるので、試しているだけでも楽しめます。写真下のバーを指で操作すると、トーンを強めたり弱めたりすることもできます。

ぼかしは形が選べて強弱もつけられる

ぼかしの形状は3パターンあり、強弱の調節もできます

ぼかしは〈フォーカス〉で調整できます。□、〇など入れたい形を選んで、指で範囲を操作。ぼかしの強弱もバーで調整可能、好みのぼかし具合にできます。

ステッカーやテキストも入れられる

(左)ふきだし、顔のパーツ、天体などさまざまなステッカーが。(中)文字入力も〈テキスト〉で手軽にできる。(左)ステッカーと文字を入れた状態

文字やステッカーも入れられる「フードフォトエディター」。ステッカーはサイズや角度を変えたり、反転したり色調を変えることもでき、テキストは書体や色も選べます。写真に料理情報を入れてSNSにアップするなんてこともできますね。

〈明るさ〉〈色〉〈強調〉なども要チェック

(左・中)〈明るさ〉〈色〉は、3つのバーで調整できます。(右)〈強調〉の〈フード〉を選択すると食材の色が鮮やかに

「フードフォトエディター」は機能が多いので、どこまで加工するかが悩むところですが〈明るさ〉〈色〉〈強調〉などは操作も簡単で、色合いを変えるのに効果的。それぞれのバーを調節しながら好みの色合いを探せるので、細かいことはわからなくても大丈夫です。

そのほかの編集機能もたくさん!

(左)「エフェクト」ではフィルターよりインパクトのある加工が入れられます。(中)写真の比率を変えるときは「クロップ」で。(右)明るさやコントラストを調節できる「トーンカーブ」

「フードフォトエディター」にはそのほかにもさまざまな機能があります。「エフェクト」では、48種類もの加工が施せます。鉛筆でスケッチしたような雰囲気になったり、点描風になったりと、驚くほどイメージが変わるものも多数。「クロップ」では、写真を正方形から縦長まで5種類の比率に変更できます。

「トーンカーブ」は、少し上級者向けな印象ですが、曲線グラフを指で操作することで、明るさやコントラストを自由に変えられます。こんな操作までアプリでできてしまうことに驚きです!

こんな人におすすめ

「フードフォトエディター」には、ここではご紹介しきれない機能もまだまだたくさん。使う機能を絞って手軽におしゃれな写真を作ることもできますし、いろいろな機能を試してアート作品のように仕上げることも可能。やればやるほど楽しくなりそうなので、編集にじっくり取り組んでみたい人にはおすすめです。

ただ、なかには操作がやや複雑で、初心者には分かりにくいものもありました。そして、操作数が増えることでの注意点も。途中でうっかりキャンセルを押してしまい、いままでの編集を全部消してしまったこともありました……。慣れるまで少し練習が必要かなと感じましたが、料理写真以外でも試したい機能も多く、使いこなせたら楽しみが広がりそうです。

→ フードフォトエディター

おいしくなるカメラ

「おいしくなるカメラ」の特徴は?

元の写真
フィルターとぼかしを入れた写真
こちらもフィルターとぼかしを入れた写真

クリエイター

フリーライター。ファッション誌編集部などを経て、オレンジページに入社し、広告編集、ネット編集などの部署で10数年在籍したのち独立。現在は料理・生活まわりの記事の執筆・編集、電子書籍の制作を行う。近著に書籍『オレンジページPlus』シリーズ。

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