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インスタグラマーわたをさんの軸は「遊び心」と「自由なマインド」

インスタグラマーわたをさんの軸は「遊び心」と「自由なマインド」

わたを, 土屋 朋代

本業では看板製作会社を営みながら、フォロワー約14万人(2023年11月現在)を誇る人気インスタグラマー・わたをさん。迫力満点のそそる料理写真とインパクトのあるコメントが人気を博し、たちまち話題に。お話を伺うと、人気を築いてきたベースには写真だけでなく、お人柄のよさやていねいな投稿に加え、遊ぶことに全力投球な姿や、枠にとらわれない自由な発想がありました。

目次

  • そそる写真とインパクトのあるコメントが魅力
  • 人柄のよさが表れる投稿がフォロワーの心をつかむ
  • Instagramをビジネスにつなげげるむずかしさ
  • 知名度を活かして飲食店を構えるのが夢

そそる写真とインパクトのあるコメントが魅力

徳島県で看板製作の会社を営むわたをさんは、フォロワー約14万人(2023年11月現在)を誇る人気インスタグラマー。平日に自分の昼食用に作るお弁当をはじめ、ボリューム満点の朝食や豪快な夕食メニュー、そしてキャンプ飯など、どれもとにかくおいしそう!

わたをさんがInstagramに投稿した「豚キムチーズカツ弁当」
わたをさんがInstagramに投稿した「豚キムチーズカツ弁当」

「THE 男飯」的な豪快さに独特のセンスが光る投稿は、料理や盛りつけの参考になるだけでなく、見ているだけで元気が湧いてくるから不思議です。
そんなわたをさんの投稿をご紹介しながら、まずは人気の秘密に迫っていきましょう。

わた弁

わたをさんが作るお弁当、通称「わた弁」は、わたをさんの存在を国内外に知らしめたインパクト大なコンテンツです。この日の献立は、肉だんごに卵焼き、エビフライ、ウインナソーセージ。さらに、ご飯には明太子ものったわんぱくなラインナップ。

投稿では「冷蔵庫整理弁当」と紹介。そんなふうにはみじんも思えない見栄えです
投稿では「冷蔵庫整理弁当」と紹介。そんなふうにはみじんも思えない見栄えです

「メインを決めて、あとは家にあるものでサイドメニューを2~3品作っています。あくまでも自分が食べたいものや食べたい組み合わせを第一に考えているので、彩りはあまり気にしていません」と、わたをさん。

とはいえ、主役級ばかりのおかずが勢揃い。日本人なら誰もがうっとりする絵面です。彩りは二の次と語るとおり、日によっては全体的に茶色いお弁当になるときもありますが、それもまた食欲をそそります。

こちらは、わたをさん定番の焼きとり弁当。

串焼きを串つきのままお弁当に入れる斬新さ
焼きとりを串つきのままお弁当に入れる斬新さ

焼とりは、長ねぎではなく玉ねぎを挟むのがわたを流です。「タマネギま」というネーミングも秀逸。オリジナルの名前をつければ、「#タマネギま」といったハッシュタグで他の投稿もチェックできるというメリットもあります。

お弁当箱のふたが閉まるのか心配になりますが、わたをさん曰く
「少し具材が潰れたりすることもありますが、ギリギリ閉まっています。この焼きとり弁当も串は外さずに、斜めにふたをして手ぬぐいでギュッと包めば収まります。焼鳥は串がないと盛り上がりませんからね! 昔から、お弁当はぎっちり詰まっていないとおいしそうに見えないと思っていたんですよね。隙間があると中で具材が動いてしまいますし、意外と合理的です」

豪快ながら、具のはさみ方や詰め方に繊細さも感じます
豪快ながら、具のはさみ方や詰め方に繊細さも感じます

サンドイッチ弁当もぎゅうぎゅうです。

「みっちり詰めたいので、お弁当箱は少し小さめを買うようにしています。わっぱが5つとアルミが3つ。そして、竹かごボックスが2つの合計10種類を使い分けています」

たしかに、わたをさんのお弁当はどれも片手でひょいと持てるコンパクトなサイズ感。写真に手が少し映り込むだけで、ぎゅっと詰まっている様子や、手作りの雰囲気が伝わります。また、職人の無骨な手が入っていると、「あ、これは“わた弁”だ」とすぐにわかります。

そしてこちらは、わたをさんらしさ全開のタコさんウインナ弁当。

タコさんウィンナといえばの赤いウィンナソーセージをしっかり使用
タコさんウィンナといえばの赤いウィンナソーセージをしっかり使用

おしゃれ&健康志向な料理アカウントへのカウンターともとれる振り切った内容が、老若男女の心をつかみます。「活きが良いから逃げようとするよ!」というコメントとともに、複数枚の写真でかわいらしい演出も。

「昔から、尊敬されるよりも、くすりと笑われたい性分なんですよね」
こう本人も語るように、わたをさんの投稿には、いつも何かしらの遊び心がひそんでいます。そんなサービス精神も、フォロワーを飽きさせない秘訣なのかもしれません。

朝ごはん

パン派の家族とは別に、ご飯派の自分用に作るという朝ごはんの投稿も人気です。

一見、お弁当の写真に比べてインパクトが弱そうですが……
一見、お弁当の写真に比べてインパクトが弱そうですが……

この日は、ハムエッグにとろろ納豆ごはん、豚汁。オーソドックスな献立ですが、筆者はここに添えられたコメントにぐっときました。

ネバネバしたものが好き
ヌルヌルしたものも好き
今朝はネバネバしたやつ
ベーコンエッグとお野菜
とろろ納豆ごはんに豚汁
とろろはヌルヌルかしら
納豆は大きめの粒が好き

詩のような、つぶやきのような、独特の言い回しで料理を紹介しています。さらりと書いているようで、文字数がきっちりそろっているところにセンスがきらり。これ以外にもわたをさんのコメントは、広告のコピーのような端的でインパクトのあるフレーズが多く、思わず読みたくなるものばかりです。

「自分自身が他人の投稿をあまり読まないこともあり、コメントは長くならないようにしています。ひと言ふた言なら、流していても目に入ってきますよね」

もともと言葉遊びが好きというわたをさん。本業の看板を作るときも、店名に添える文言などをお客さんといっしょに考えることが少なくないそう。本業が意外なところでInstagramに活かされています。

2大人気メニュー

わたをさんを代表する2大人気メニューの肉まんと唐揚げは、山盛りのビジュアルがたまりません。

蒸したて、揚げたてのあつあつ感も伝わってきます
蒸したて、揚げたてのあつあつ感も伝わってきます

定番メニューゆえInstagramにもたくさん登場しますが、せいろで蒸している写真や、割って具を見せた写真など、見せ方のバラエティはじつに豊か。なかでも、息子さんが笑顔でほおばる写真は、こちらも幸せな気分にしてくれます。

人柄のよさが表れる投稿がフォロワーの心をつかむ

クリエイター

1974年生まれ、徳島県在住。本業では看板製作会社を営みながら、多数のフォロワーをもつ人気インスタグラマー。迫力満点のそそる料理写真とインパクトのあるコメントが人気を博し、たちまち話題に。好きなものは料理とお酒とドラマ。

フリーライター。『地球の歩き方』や『ことりっぷ』などの旅行誌を中心に、紙・ウェブ問わずさまざまな媒体の企画や取材、編集、執筆を手がける。あるときはインド仕込みのヨガインストラクター、東京 下北沢にある場末酒場のバーテンダーなど、別の姿も。

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