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未経験から夫婦二人でのスタート 「保存食工房TRAD n.u.」

未経験から夫婦二人でのスタート 「保存食工房TRAD n.u.」

保存食工房TRAD n.u., 佐々木 紀子

「保存食工房TRAD n.u.(トラッド エヌユー)」は齋藤順志・めぐみさん夫妻が経営する、国産・添加物不使用の保存食販売店。愛知県名古屋市に工房を構え、ドライフルーツをはじめ、ドライ野菜、スイーツ、ジャムを販売しています。夫妻ともに「おいしいものが大好き」なことから、2020年にお店をやろうと思い立ったそう。未経験から二人三脚で築いているこだわりや、工房を借りるためのリアルな手続きをお聞きしました。

目次

  • 最初は自宅でのドライフルーツ作りからスタート
  • 取り扱う商品を増やすための工房探し
  • 「保存食工房TRAD n.u」のこだわり

最初は自宅でのドライフルーツ作りからスタート

いままで知らなかった果物や野菜との出会い

2020年に国産無添加ドライフルーツのお店「保存食工房TRAD n.u.」をスタートさせた齋藤順志・めぐみさん夫妻。ドライフルーツのお店を始めようと思ったきっかけは、当時めぐみさんがアルバイトをしていた八百屋で見たおもしろい野菜と果物との出会いでした。

保存食工房TRAD n.u.で販売している、オレンジやいちご、シャインマスカットなどのドライフルーツの詰め合わせセット
ドライフルーツを使用した焼き菓子も。こちらは、完熟マイヤーレモンのドライとクッキーのセット

「八百屋でいろいろなフルーツや野菜を取り扱っていたんですよね。売れ残って、もらって帰ることもあれば、自分で買って帰ったりしていたんですけど、それをなんとか長く保存できないかなと思って。自宅で、天日干しでドライフルーツやドライ野菜を作り始めたのがきっかけです」(めぐみさん)

それまでは、パッションフルーツなど南国のめずらしい果物に触れ合う機会もなく、自分の知らない果物や野菜の存在を知るのがとにかくおもしろかったのだそう。

仕入れたばかりのマンゴーやパイナップル、ドラゴンフルーツなど南国のフルーツの数々

「柑橘ひとつとっても品種がものすごくあるんですよ。りんごもなかなか手に入らないような〈クッキングアップル〉という、すっぱいのが特徴のものもありましたし。そういうのがあって、この歳になってもまだまだ知らない果物や野菜があるんだなって、発見があってとてもおもしろかったです」(めぐみさん)

「りんご」とひと言でいっても種類が豊富

自分でできる仕事を……とドライフルーツに専念

八百屋以外にもいろいろなアルバイトを掛け持ちしていためぐみさん。その生活は楽しくても、何か自分でできる仕事を……と考えていたところ、順志さんに「なにかやりたいことないの?」と聞かれて、ドライフルーツの仕事に専念しようと決めました。

「自営でやってみるっていう方法もあるよね?って。妻は当時スポーツインストラクターもやっていて、でもドライフルーツにも興味があって。どっちかやってみたらって話をしたんです。でも、スポーツインストラクターは、場所を借りなきゃいけないし、お金がすごくかかるんですよね。いろいろ調べた結果、ドライフルーツなら、当時は許可とか届出は必要なくて、自宅で作って販売できるってわかったんです」(順志さん)

それからは、ネット広告代理業やWebデザインの仕事経験のある順志さんが「保存食工房TRAD n.u.」のホームページを作成したり、ロゴマークを作ったり、パッケージに貼るシールを作ったり。めぐみさんはドライフルーツを作りながら、商品の紹介文を作成したり、と分業でお店を切り盛りする日々が始まります。

保存食工房TRAD n.u. ロゴマーク
順志さんが制作したロゴマーク

「伝統×新しいものを創出する」という意味を込めて

「ドライフルーツや乾物などの保存食は、昔から作られてきたもので、伝統食ですよね。伝統を重んじつつ、新しいものを作りたいという思いを込められるといいなって。『Trad(トラッド)』は伝統という意味です。

『n.u.(エヌユー)』は、ジャスに新しいジャズのジャンルを意味する『ニュージャズ』っていう言葉があるんですけど、表記が〈new〉じゃなくて〈nu〉なんですよ。砕けた新しいものが作れたらいいなというのと、nはナチュラルで、uがユニバーサル(普遍的な)という意味を込めて間にドット(.)を入れました。そして、何のお店なのかがわかりやすいように、頭に『保存食工房』ってつけました。夫も私もこだわりが強いので、決めるのに時間がかかりましたね(笑)」(めぐみさん)

取り扱う商品を増やすための工房探し

自宅でできることの限界を感じて……

自宅の一部屋で、ドライフルーツ作りに欠かせない食品乾燥機を4台稼働させながら、同時にエアコンと除湿器も使って……。だんだん自宅での作業に限界を感じ始めた2人。

クリエイター

齋藤順志・めぐみさん夫妻が経営する、国産・添加物不使用の保存食販売店。愛知県名古屋に工房を構える。ドライフルーツをはじめ、ドライ野菜、保存食を使った焼き菓子などを販売。夫である代表・齋藤順志さんが主に裏方業務と仕入れを、妻のめぐみさんが製造業務(保存食作り)を行う。WEBサイトやオンラインショップにも力を入れ、イチから自分たちで手掛けている。

編集・ライター。インテリア誌や生活情報誌の編集職を経て、40歳を過ぎてからフリーランスに。家事、収納、マネー、リノベーション、インテリア、料理など携わるジャンルは多岐に渡る。投げられた球はどんな変化球でもとりあえず打ち返すタイプ。

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